試してみたい4つの食用油
by ヘックス クラッド
食用油のバリエーションを増やして、料理をもっと楽しんでみませんか。食用油には、オリーブオイル、香り高いごま油や、健康増進にいいとされる亜麻仁油など、さまざまな種類があります。これからご紹介する4つのオイルは、スーパーなどの身近な場所でも手に入りやすく、毎日の料理に役立ちます。保管をする際は、直射日光を避け、キッチンキャビネットなどの冷暗所にしまいましょう。酸化を防ぐためには、蓋はしっかりと閉めるのも大切です。ついコンロのそばにボトルを置きっぱなしにしたくなりますが、日光や高温にさらすとせっかくの食用油を劣化させる原因になります。
ごま油
お馴染みのごま油には、焙煎をしたごまを搾ったものと、生のごまを搾ったものがあります。生のごまを使ったごま油は、癖がなくマイルドな味わい。そして焙煎ごまを使ったごま油は、なめらかで濃厚な風味が特徴です。冷蔵庫で保存する人が多いですが、冷暗所であれば常温保存も可能です。
使い方: 生のごま油(一般に「ごま油」とだけ書かれたもの)は、発煙点が210℃~230℃と高く、高温調理が可能。炒め物や調理前のステーキや鶏もも肉の下味、餃子などに活躍します。キャノーラ油、植物油、ひまわり油など、他の高温に強い油の代わりにごま油を使うことができます。一方、焙煎したごま油には、加熱しないお料理や料理の仕上げに風味づけとして使うのがおすすめです。サラダのドレッシング、冷製スープの仕上げ、冷たい麺のタレに使ってみてください。
亜麻仁油(アマニ油)
この黄金色のオイルは、生の亜麻仁から搾油され、マイルドでナッツのような微かな風味があります。カリウムやオメガ3脂肪酸を豊富に含むため、コレステロールや血糖値を下げる効果があると言われています。サプリメントで摂取する代わりに、お料理に取り入れてみてはどうでしょう。
使い方: 亜麻仁油は発煙点が約107℃と低いため、加熱しない料理で低温のまま使うのがベストです。サラダのドレッシングに混ぜたり、ポテトサラダに加えたり、焼き魚にかけたり。また、バジルソースやチミチュリなどのフレッシュハーブソースに入れて、オリーブオイルの代わりに使うのもおすすめです。ただし量が多いと、生臭さのようなクセを感じやすいので注意。控えめな量にするか、魚介類と合わせるのも良いでしょう。
ピーナッツオイル(落花生油)
熱湯処理と消臭を経て作られた精製ピーナッツオイルは、ピーナッツアレルギーの方にも安心してお使いいただけます。高温調理が可能で、風味にもクセがないので、レストランではフライドポテトやフライなど、揚げ物料理によく使われる油です。一方、未精製のピーナッツオイルは生のピーナッツを圧搾して油を抽出したものです。ピーナッツオイルには飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸が含まれているため、飽和脂肪酸を気にしているにもおすすめです。
使い方: 精製ピーナッツオイルは、約230℃までの高温調理ができます。風味にクセがないため、フライドチキンやグリルした野菜など、火を通すお料理に最適です。未精製のピーナッツオイルは、ナッツの風味を生かしたサラダのドレッシングやマリネなど、冷菜にぴったり。未精製ピーナッツオイルを使って、自家製チリオイルを作ってみてはいかがでしょう。細かく切った唐辛子や乾燥唐辛子を入れると、目玉焼きや肉料理、冷たい麺のスパイシーな薬味としてお使いいただけます。
アボカドオイル
一価不飽和脂肪酸が豊富なアボカドオイル。こってりとしたアボカドから採れたとは思えないほどにクセのないマイルドな風味で、さまざまな料理に使えます。製造過程は、アボカドの果肉、種、皮などアボカドを丸ごとを圧搾した後、不純物を取り除くために濾過されたものです。アボカドオイルは発煙点が高いので高温調理に適しており、オリーブオイルの代わりに使用可能です。使い方: 270℃までの高温でも安定のアボカドオイルは、ロースト、フライ、グリルなどの高温調理に適しています。キャノーラ油や植物油、オリーブオイルの代わりとしてどうぞ。しかし高温に強いからと言って、生の料理にも使えないわけではありません。アボカドオイルを自家製マヨネーズに使ったり、自家製ポップコーンにバターの代わりに使ったり、アボカドトーストにかけてみたり。いろいろ試してみてくださいね。